2007年10月30日火曜日

2007.10.29 第11回経営者モーニングセミナー


本日の講和者は(株)西インターレストハウス代表取締役 山田輝雄氏でした。
テルメ金沢の時代背景を見たとき、日本経済をがむしゃらに引っ張り続けた団塊の世代を思い出します。
終戦後、1947~49年にかけての人口構造は、毎年270万人近い子供が生まれ「大量生産、大量消費社会の担い手」であることが宿命付けられてきました。
そして、米国の文化を浴びた最初の世代でした。校舎の窓から、ビートルズの歌を歌う声が流れてきました。
S40年、現会長が山田陶竜堂を設立されました。S39~S48年、オリンピック景気、いざなぎ景気、日本列島改造景気に後押しされ、S53年西インターレストハウスが設立されました。その後一度目のオイルショックを経験、スーパーでは、トイレットペーパーに人が群れをなした時代でした。二度目のオイルショックを経験、円高不況、バブル経済、平成不況、IT景気と経験されながらもテルメ金沢は躍進しました。
私達の懐かしい高度成長期の1ページに、西インターレストハウスには、毎日県外からの大型バスが連なり、バスから降りてくる旅人の笑い声があふれていました。
テレビからは、石川さゆりさんの能登半島が歌われ国内旅行がブームとなりました。
平成のバブル経済がはじけた後、「温泉とグルメ」の両方を兼ね備えた施設、テルメ金沢を設立されました。
明るく開放的で親子が集える施設として、市場の受け入れられました。そして、新しく平成19年10月のリニューアルでは、音楽を趣味とされる社長が、県内随一の音響施設を備え、そして、休憩フロア、飲食フロア、レストランを備えたイルズを設立。
お客様に対しての心配りを経営方針とし、「何もしないで下さい」リラックスゾーンを最上階に設けました。
健康の商売は利益を求めない、お金をかけてもお客が来てくれるわけがない。温泉と食とサービスを提供して、地域に貢献して行きたいとのことでした。
テルメ金沢の建物を見るとき、私達の団塊の世代が通り過ぎた青春時代から、今を垣間見る歴史の1ページを思い出します。
今後更なる、テルメ金沢の飛躍を期待しています。

by.中村 喜美子