黄金週間をはさんで2週間ぶりのMSです。本日の参加者は35社36名。先週は新入会歓迎会が実施され、新たな会員の方々が来られて、ますます活気が見られる金沢西倫理法人会です。
今日の講話は金沢尾張町にて創業88年目を迎える「金沢寿屋」の山縣 秀行氏。テーマは「料理屋と町づくり」です。
大学時代は日本史を専攻されたという氏らしく、まずは「金沢寿屋」縁起からお話を始められました。「つば甚」で修行した初代が、精進料理の看板をあげたのが最初。拡大路線を取った初代。堅実な商売で精進料理を追求した二代目。法事のお料理から脱した新しい精進料理を生み出した三代目。現在では、加賀精進料理という名で、精進料理、懐石料理、斬新なアイデアによる料理を提供しています。
また、築150年の古いお店をこれをモダンに建て替えることもなく、古民家のまま再生修復しているのも特徴です。
4代目の山縣氏は、大阪でユニチャームの営業マンとして勤めた後、3年前から店に入られました。3年前はダイエーが閉店するなどして、町としては今後どうなっていくのだろう、という閉塞感漂う状況でしたが、現在は近江町再開発など、見違えるように活気を取り戻しつつあります。これは地元商売人の、町に対する熱い思いと地道な活動の結果とのこと。町はハード面はかなり整備され、今後は人間関係を軸とするソフト面での整備が必要。今後もおもてなしの心を持って個性ある町づくりに尽力していきたい、というお話で締めくくられました。
町名復活した袋町など、具体的な事例のお話は次回に、ということでした。これから佳境、という時にお話が終わってたいへん残念です。また続編などお聞きしたいと思いました。
by.梅原智恵子