朝4時、携帯電話のアラームがなるが、布団から離れられない。
この季節のモーニングセミナー参加者にとって一番の障害は布団の温もりなのかも知れません。
本日の講和者は、竹松証券株式会社 取締役社長 竹松 俊一氏です。
テーマは「証券界から見た世界経済」
低迷を続ける日本経済。
日本国民として、社会人として、一家の大黒柱としてこの時代を生き抜かねばならない身としては、決して無縁ではいられません。
モーニングセミナー来場者はいつにも増して真剣に講和を聞き入っていました。
証券界は朝が早い業界。でも、朝は苦手という竹松社長。
なんとモーニングセミナーにぴったりな方なのでしょうか!?
金沢出身の竹松氏は、高校を卒業後12年地元を離れていたため、金沢に戻ってきた際には、知人、人脈がほとんどなかったそうです。そんな氏も今では毎年年賀状を1500枚も頂くとか。
その人脈作りはいろいろな会合に時間、お金が許す限り参加すること。ボランティアなどを積極的におきなうことだそうです。小さな努力の積み重ねが、大きな人脈につながっているのですね。
まさに、”動けば変わる”です。
そんな氏が最後に語ったのは”アニマルスピリット”。これこそが”経営成長の鍵”となるそうです。
IBMがRenovoにノートパソコン事業を売却したように、将来を見据えた投資感覚が重要だそうです。
とても興味深いお話がたくさんでしたがモーニングセミナーの短い講和時間の中では、とても語りつくせません。モーニングセミナー終了後の朝食会でも、もっと話が聞きたかったという参加者が大勢でした。
私も、ぜひもう一度、竹松氏の講演を聞きたい!を思いました。
監査 西川 崇
<ちょっと調べてみました>
アニマル‐スピリット 【animal spirit】
企業家の投資行動の動機となる、将来に対する主観的な期待。英国の経済学者ケインズが「雇傭・利子および貨幣の一般理論」のなかで使用した用語。経済活動の多くは合理的動機に基づいて行われるが、その一方で、将来の収益を期待して事業を拡大しようとする、合理的には説明できない不確定な心理によって左右されるとし、その心理をアニマルスピリットと呼んだ。「血気」「野心的意欲」「動物的な衝動」などと訳される。
◆米国の経済学者ジョージ=アカロフとロバート=シラーは2009年に発表した共著「アニマルスピリット」の中で、人の心理が世界金融危機に及ぼした影響を分析し、アニマルスピリットを取り込んだマクロ経済学の必要性を説いている。