2008年6月16日月曜日

2008.6.16 第40回経営者モーニングセミナー

本日の講話は、金沢市西倫理法人会会員 丸六(株)代表取締役社長 篠原 努氏。
テーマは「秘すれば花、秘せずは花なるべからず 男と女を結ぶきもののまじめな話」タイトルは艶めいていますが、たいへんまじめなお話をしていただけました。氏はNPO日本きもの文化振興会の理事長もしてらっしゃいます。きものは単なるファッションではなく、その背景には文化がある、ということを伝える活動をされていらっしゃいます。この日はご本人も着物姿で壇上にお立ちになりました。
「秘すれば~」という一節は、世阿弥の『風姿花伝』より。結末が分からないように演じるのが良い、ということは、男と女の間にも通じるものがあるようです。着物にはそれが随所に見られます。たとえば帯は男からの結納の品で、女は送られたものできついほどに締める、という意があります。また、袖を振るのは想いを伝えるため。だから娘の着る振袖は袖が長く、結婚をすると留袖(止め袖)になるのだとか。などなど…。お馴染みの着物の言葉に秘されたいろいろな意味をわかりやすくお話いただけました。着物を単に商材として売るのではなく、知恵や知識などの生きた価値をつけてお客様に愛していただく、ということが大切なのですね。知らないお
話が盛りだくさんで、着物をもっと知りたい、着たい、と思えるような講話でした。

by.梅原智恵子