今朝のMSの講話者は、チョキ2なんぼ 代表 南保克実様です。
南保さんはひいおじいさんの代から続く理容店を経営されています。
そのひいおじいさんは、もともと鉄砲鍛冶を仕事としていたのが転身され、東京の小石川で理容業をはじめたられたそうです。
今となってはその転身の理由は聞けなくなりました・・・
そして、昭和2年から今現在の泉本町に店舗をかまえて以来84年になり、老舗の理容店です。
南保さん自身、子供の頃はアマチュア無線などに興味をもちエンジニアになりたかったそうですが、代々理容業をしているから理容師になるのは当たり前という雰囲気から軽い気持ちで始めたそうです。
髪を切るというのは、その人の体の一部を切り取る作業。使うハサミは医療用のメスのようによく切れることから、命を預かっているという気持ちで仕事をされているそうです。だから、信頼関係があるからこそ自分の店を選んでくれる。
お客様の年齢は0歳から90歳くらいと幅広く、そのお客様が店にきてくれたら元気になって帰ってもらいたい。
昔は理容店には将棋盤などが置いてあり、そこで近所の人が将棋を楽しむなどして地域コミュニケーションの場となっていたそうです。
だから、自分とお客さん、そしてそこにいる人と共に、その空間を共有するというスタンスで仕事をしていきたいとおっしゃっていました。
倫理法人会に入会して自分の周りが激変したそうです。
それは、南保さんの心の持ち方が変ったということですが、お父さんが履物をそろえないのをいつも文句を言いながら直していたそうですが、あと何年一緒にいれるかと思うと、履物を直してもいいかと思えたそうです。
そして今は仕事も家庭も楽しくてしかたがないそうです。
自分と関わる人とは今日最後の別れになってもいいと思えるようにはらをくくって付き合って生きたいと最後におっしゃっていたのが印象的でした。
副専任幹事 上野